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共有馬主の費用ガイド

最終更新日: 2026年4月5日

共有馬主の費用は、馬代25万円+年間維持費20万円から始められる。馬代100万円+年間維持費30万円あれば十分。 一口馬主で月2万円払っていた人なら、地方の共有馬主1/20口でほぼ同じ費用感。ただし想定外の出費もあるから、余裕を持った資金計画が必要になる。

共有馬主にかかる費用の全体像

共有馬主の費用は、大きく**初期費用(馬代金)月額維持費(預託料等)**に分かれる。シンプルな構造だけど、実際に馬を持つと「聞いてなかった出費」がちょこちょこ出てくる。

費用項目1頭あたり1/20口あたり発生タイミング
馬代金300〜5,000万円15〜250万円購入時
保険料馬代金の3〜5%/年数千〜数万円/年年1回
月額預託料18〜45万円0.9〜2.3万円毎月
月額事務費クラブにより異なる0〜2,750円毎月

僕の場合、中央のサクセスブルーは月額預託料が約70万円。川崎のハネダブライアンは約40万円、笠松のクロイゼルングは約20万円。中央と地方でここまで差が出る。馬を持つ場所を選ぶことが、そのまま資金計画を決めると言っていい。

馬代金(初期費用)の目安

「共有馬主って結局いくらから始められるの?」——これが一番多い質問だと思う。

口数馬代金500万円馬代金1,000万円馬代金1,500万円
10口(1/10)中央50万円100万円150万円
20口(1/20)地方25万円50万円75万円

セレクトセールでクリスプ25を落札
セレクトセールでクリスプ25を落札

僕の所有馬の実際の購入価格はこうなっている。

馬名購入方法購入価格
ウィングブルーセレクトセール(当歳)約2,640万円
ハネダブライアンセレクションセール約715万円
クロイゼルングブリーズアップセール約418万円

正直なところ、1/20であれば馬代25万円くらいから十分楽しめる。年間の維持費が30万円ほど確保できれば、地方競馬の共有馬主として無理なく続けられるラインだと僕は感じている。

購入ルートの詳細は競走馬の購入ルート比較で解説している。

育成コストの目安

馬を購入してからデビューまで、育成牧場に預けて調教を行う。ここの費用が牧場のグレードでまったく違う。

僕の実例:育成牧場別コスト比較

馬名育成牧場期間月額目安評価
ウィングブルーノーザンファーム当歳〜1歳3月無料育成◎ / 費用△
ウィングブルーノーザンファーム1歳4月〜1歳12月約12万円(4,000円/日・セレクト割引)育成◎ / 費用△
ウィングブルーノーザンファーム2歳1月〜約45万円(12,000円/日・セレクト割引)育成◎ / 費用△
ハネダブライアンNYS(北海道)1歳8月〜2歳4月約30万円育成△ / 費用○
サクセスブルーシュウジデイファーム1歳9月〜2歳8月約38〜42万円育成○ / 費用○

ノーザンファームはセレクトセール購入馬に割引があるが、それでも2歳以降は月40万円。一方、地方向きの育成牧場なら月30万円前後から利用できる。育成牧場の選択は馬の成長に直結するから、安さだけで選ぶのは危険だと実感している。

外厩(休養・調整施設)の月額

レース間の休養や調整に使う外厩施設。ここで僕が痛い目にあった。

馬名外厩月額目安評価
ハネダブライアンさくらホースサポート約30〜34万円評価△ / 費用△
サクセスブルーNEWERA約48〜52万円評価◎ / 費用△

関東近郊のある外厩で、特別なエサ代として日額1,000円を取られたことがある。事前に聞いていた預託料より月3万円も多い請求が来て驚いた。注射の費用も想定外。外厩の費用は「聞いていた月額+α」で見積もっておかないと確実に予算が狂う。

競馬場別の月額預託料比較

地方競馬11場の預託料を安い順に並べた。南関東(大井・船橋・川崎・浦和)は賞金が高い一方、預託料も高いのが特徴。

競馬場地域月額預託料1/20口あたり
佐賀九州18〜22万円0.9〜1.1万円
盛岡東北18〜22万円0.9〜1.1万円
笠松東海18〜22万円0.9〜1.1万円
名古屋東海22〜26万円1.1〜1.3万円
高知四国22〜26万円1.1〜1.3万円
門別北海道26〜30万円1.3〜1.5万円
園田近畿30〜34万円1.5〜1.7万円
川崎南関東36〜40万円1.8〜2.0万円
浦和南関東36〜40万円1.8〜2.0万円
船橋南関東38〜42万円1.9〜2.1万円
大井南関東40〜45万円2.0〜2.3万円

出典:僕の調査(2025年3月時点)。預託料は厩舎や時期により変動する。

実際の数字で言うと、ハネダブライアン(川崎)の厩舎預託料は月38〜41万円だった。クロイゼルング(笠松)は月約20万円。この差額が毎月積み重なるわけだから、どの競馬場を選ぶかは本当に重要な判断になる。

クロイゼルングの収支明細(うまポイマイページ)
クロイゼルングの収支明細(うまポイマイページ)

月額維持費の内訳

預託料の中身を分解するとこうなる。

費用項目内容
厩舎預託料飼料代・敷料代・厩務員人件費・調教費
獣医費定期検診・治療費
装蹄費月1回程度の蹄鉄交換
輸送費レース出走時の馬運車代
保険料馬の死亡・廃馬保険(年払いの場合あり)
登録料競走馬登録・出走登録

僕が一口馬主をやっていた頃は、1/40口で会費込み月2万円くらいだった。共有馬主1/20口で南関東に預けるとほぼ同じ金額。一口馬主からのステップアップを考えている人には、この感覚が参考になるはず。ただし1頭持ちだと単純に費用が40倍になるから、そこの重みはまるで違う。

共有馬主クラブにかかる費用

共有馬主になる場合、共有馬主クラブに入会する方法と自分が「代表馬主」になって共有馬主を募集する方法がある。

共有馬主クラブに入会したときの費用

  • 馬の購入費に乗せられた利益(0%から150%)

  • 月の会費(1100円〜)

  • 営業者報酬(3~10%)

入会金は無料のところが多いが、特にハッピーオーナーズは馬の購入費に乗せられた費用が非常に大きい。詳しくは、共有馬主クラブ12社比較を参考に。

自分が代表馬主になった時の費用

  • うまポイから販売された場合、販売価格の10%

  • 月額利用料1会員につき2200円

自身が「代表馬主」になることが1番馬主の醍醐味を味わうことができる。しかし、そのケースで一般の共有社を募集することは至難の業。うまポイは掲載費、営業者報酬無料で共有の募集をかけることができる。さらに、毎月の会員の収支管理もシステムから簡単に行うことができる。詳しくはうまポイ共有オーナーズについてを参考に。

賞金・出走手当の仕組み

馬がレースに出走すると、着順に応じた賞金が馬主に支払われる。賞金からは**進上金(調教師10%・騎手5%・厩務員5%=合計20%)**が差し引かれる。

賞金の計算例(1着賞金100万円、1/20口の場合)

項目金額
1着賞金1,000,000円
進上金控除(20%)▲200,000円
源泉徴収税▲控除後に対して課税
営業者報酬(例:3%)▲24,000円
馬主手取り約776,000円
1/20口あたり約38,800円

サクセスブルーのJRA賞金明細
サクセスブルーのJRA賞金明細

着外でも支給される手当

出走すれば着順に関わらず出走手当が支給される。入着しなくても着外手当が支給される競馬場もある。費用ばかりに目がいきがちだけど、出走するだけでお金が入る仕組みがあるのは地方競馬の大きな魅力。僕のハネダブライアンも、勝てないレースでも出走手当で月々の預託料の一部をカバーできていた時期がある。

競馬場別の補助金制度

地方競馬には馬の購入や出走を促進するための補助金制度がある。これを知っているかどうかで初期費用の負担が大きく変わる。

競馬場主な補助金金額出典
川崎市場取引馬奨励金最大260万円川崎競馬番組編成要領
笠松新馬購入補助最大250万円笠松競馬番組編成要領
門別新馬購入補助金購入価格の20%(上限200万円)ホッカイドウ競馬
名古屋新馬登録奨励金購入価格の20%(上限200万円)名古屋競馬番組編成要領
浦和セリ市場購入費補助購入費の一部浦和競馬
船橋新馬育成費補助一定額船橋競馬
盛岡新馬購入補助金一定額岩手競馬
園田市場購入馬補助一定額園田競馬
佐賀佐賀デビュー馬出走加算金20,000円/出走佐賀競馬番組編成要領
大井新馬購入補助上限あり大井競馬
高知夏季休催後出走加算+60,000円高知競馬

ハネダブライアン(川崎)は市場取引馬奨励金として260万円を受給した。購入価格が約715万円だから、実質的に馬代の3割以上が戻ってきた計算。補助金の存在を知らずに馬を買うのは本当にもったいない。

賞金水準の比較

各競馬場の一般競走の1着賞金を並べてみる。南関東は賞金水準が高い一方、預託料も高いから収支のバランスは競馬場によって大きく異なる

競馬場最上級一般競走最下級一般競走
大井A1級 300万円C3級 75万円
川崎A1級 200万円以上C3級 65万円
船橋A1級 200万円以上C3級 65万円
佐賀A級特別 250万円C2級普通 40万円
名古屋A級特別 300万円C級一般 55万円
高知A級特別 120万円C3級普通 50万円
笠松A級特別 120万円C級普通 30万円
門別A級 120万円C4級 30万円
盛岡A級 100万円以上C2級 25万円

出典:各競馬場の令和7年度番組編成要領

僕がクロイゼルングを笠松に預けている理由のひとつが、預託料の安さ。月約20万円で維持できるから、C級の賞金30万円を取れれば単月で黒字になる。南関東は「勝てれば大きいが、勝てないと出血が続く」構造。どちらが正解かは馬の力量次第。

費用シミュレーション

3つの競馬場で1/20口の年間費用を試算する。

項目門別川崎大井
馬代金(1/20口)25万円40万円50万円
月額預託料1.3〜1.5万円1.8〜2.0万円2.0〜2.3万円
年間預託料約17万円約23万円約26万円
月額事務費0〜2,750円0〜2,750円0〜2,750円
初年度合計約45万円約66万円約79万円

この表を見て「高い」と感じるか「意外といける」と感じるか。僕自身は一口馬主から共有馬主に移ったとき、金額の桁は変わったけれど、1/20口なら「月2万円くらい」というラインは一口時代と大きく変わらなかった。共有馬主の入口は、思っているより近い。

ただし、ここに育成費や外厩費、想定外のエサ代や注射代が乗ってくる。月の請求を開いて「あれ、聞いてた額と違う」となるのは、正直あるあるだと思っておいたほうがいい。

僕の実際の収支データはリアル収支データで公開している。

まとめ——共有馬主の費用、結局いくらなのか

最低ラインは馬代25万円+年間維持費20万円。これで地方競馬の共有馬主として十分スタートできる。

一口馬主で月2万円を払っていた人なら、地方の1/20口でほぼ同じ感覚。中央に行くなら桁が変わる。僕のサクセスブルー(中央)は月70万円の預託料がかかっているから、そこは覚悟がいる。

費用を抑えるポイントを3つだけ挙げるなら——

  1. 競馬場選び:笠松・佐賀・盛岡なら月額預託料18〜22万円で済む

  2. 補助金の活用:川崎の市場取引馬奨励金なら最大260万円が戻る

  3. 想定外コストの織り込み:外厩のエサ代、注射代など月2〜3万円の上振れは想定しておく

募集馬の一覧クラブの比較も見ながら、自分に合った予算感を掴んでほしい。

naoyaのYouTube動画と解説記事

よくある質問

共有馬主の月額費用はいくらですか?

地方競馬で1口あたり月1〜3万円、中央競馬で月3〜8万円が目安です。競馬場や口数によって大きく異なります。

共有馬主を始めるのに最低いくら必要ですか?

馬代で25万円、年間維持費で20万円ほど用意できれば、地方競馬の共有馬主として十分スタートできます。

一口馬主と共有馬主、月額費用は違いますか?

1/40口の一口馬主で会費込み月約2万円。地方の共有馬主1/20口でもほぼ同じ水準です。口数が少ないほど1口の負担は増えますが、リターンも大きくなります。

預託料以外にかかる費用はありますか?

保険料、獣医費、輸送費、装蹄費などが発生します。外厩では特別なエサ代や注射代で月2〜3万円上振れすることもあります。

地方競馬の補助金制度とは何ですか?

馬の購入や出走を促進するための補助金です。例えば川崎の市場取引馬奨励金は最大260万円が支給され、初期費用を大きく抑えられます。

競馬場のパドック風景

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