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馬主のリアル収支データ

最終更新日: 2026年4月5日

馬主として儲けるのは非常に難しい。 馬代の高騰、飼料高騰による育成費や預託料の高騰、馬運車代の高騰。それに対して、競馬の賞金はほぼ横ばい。

僕は、3頭所有して累計▲2,316万円。数字だけ見れば完全な赤字。だが、僕は辞めたいと思ったことが一度もない。パドックで自分の馬が歩いているあの感覚は、収支では測れない。

一般的な費用の仕組みは費用ガイドをご覧ください。このページでは僕が実際に経験したリアルな数字を公開しています。

馬主になったらいくらかかるのか?どのくらい賞金が入るのか?ここでは、個人馬主として所有する3頭の実際の収支データを包み隠さず公開する。

出典:僕の収支管理スプレッドシート(2025年12月時点)

所有馬サマリー

項目ウィングブルーハネダブライアンクロイゼルング
所属JRA川崎競馬川崎競馬
購入方法セレクトセール(当歳)セレクションセールブリーズアップセール
購入価格約2,709万円約740万円約418万円
累計収入17,396,391円12,623,198円6,634,504円
累計支出35,560,903円13,214,984円11,037,753円
現在の損益▲18,164,512円▲591,786円▲4,403,249円

3頭合計の損益:約▲2,316万円

ウィングブルーのレース写真
ウィングブルーのレース写真

この数字を見て「正気か?」と思うだろう。僕も最初のうちは請求書を開くたびに胃が重かった。でもハネダブライアンがOPレースを勝ったとき、損益の数字なんて一瞬で頭から消えた。あの日の川崎競馬場の歓声は、たぶん一生忘れない。

共有馬主なら、この負担を仲間と分け合える。共有馬主とは何かが気になる方はそちらを先にどうぞ。

ウィングブルーの収支(JRA所属)

セレクトセールの実際の請求書
セレクトセールの実際の請求書

セレクトセールで当歳として約2,709万円で購入。JRAでの維持費がどれだけかかるか、この1頭のデータが如実に物語る。

時期収入支出概要
2023/713,886,400円馬代半金・保険代(セレクトセール)
2024/313,200,550円馬代残金
2023〜2025約10万円/月ノーザンF預託料(育成期間)
2025/61,762,748円新馬戦4着賞金
2025/71,058,794円未勝利戦6着
2025/93,026,991円未勝利戦2着
2025/102,739,663円未勝利戦2着
2025/116,043,935円未勝利戦1着(JRA初勝利!)
2025/12570,000円寒椿賞

月間維持費の実額: ノーザンF月約10万円(育成期間)→ JRA厩舎月50〜80万円(入厩後)

セレクトセールの会場で手を挙げた瞬間、2,700万円の支払い義務が生まれる。冷静に考えるとおかしな話だ。でもあの場にいると、血統背景と馬体に惚れ込んで「この馬と勝負したい」という衝動が勝る。11月に未勝利を勝ち上がったときは、購入から2年半。長かった。JRAの賞金は1レース数百万円と高額で、重賞に出走できれば一気に回収が見えてくる。まだ勝負はこれからだと思っている。

ハネダブライアンの収支(川崎競馬)

セレクションセールで約740万円で購入。川崎補助金260万円を受給し、新馬戦勝利からOPレース制覇まで快進撃を見せてくれた。

時期収入支出概要
2023/77,150,000円馬代(セレクションセール)
2023/9〜2024/7約28万円/月育成預託料
2024/12,600,000円川崎購入補助金
2025/71,000,000円能力試験合格
2025/83,946,017円新馬戦1着(デビュー勝ち!)
2025/10990,282円チバテレ杯
2025/102,712,113円影武者賞1着(OPレース勝利!)
2025/11774,786円平和賞5着
2025/12595,609円手術費用

月間維持費の実額: 育成約28万円/月 → 川崎厩舎約38〜41万円/月

ハネダブライアンの口取り写真
ハネダブライアンの口取り写真

この馬には本当に救われた。デビュー戦をいきなり勝って、そこからOPレースまで一気に駆け上がった。重賞にも挑戦していて、レース前に馬主席から準備されている表彰台を見て「ここに立つかもしれないのか」と考えたらかなり興奮した。まだ重賞は勝てていないけれど、いつかあの表彰台に立つ日が来ると信じている。12月に手術が必要になったのは痛かったが、セレクションセール馬でも地方競馬で大活躍できることを証明してくれた。川崎の補助金260万円が初期費用を大きく軽減してくれた点も見逃せない。

クロイゼルングの収支(川崎競馬)

ブリーズアップセールで約418万円で購入。購入価格は3頭の中で最も安い。

時期収入支出概要
購入時4,180,770円馬代(ブリーズアップセール)
2025/71,109,359円スパーキングデビュー
2025/8625,000円2歳戦
2025/3911,412円3歳戦5着
2025/10280,000円YJJS
2025/12280,000円カンヌ賞

月間維持費の実額: 川崎厩舎約32〜37万円/月

正直に言うと、この馬が一番「馬主の現実」を教えてくれている。大きな勝利はないけれど、コンスタントに出走して少しずつ賞金を積み上げてくれる。華やかさはない。でも、自分の馬が毎月走っているという事実そのものが嬉しい。購入価格が安くても預託料は毎月確実にかかるから、走り続けてくれることの価値は計り知れない。

購入ルートごとの特徴はこちらにまとめている。セール選びで初期費用は大きく変わる。

月別収支推移(2025年1月〜12月)

クロイゼルングウィングブルーハネダブライアン合計
1月▲149,000▲102,300+2,313,380+2,062,080
2月+141,400▲394,900▲286,620▲540,120
3月+1,216,245▲406,767▲260,920+548,558
4月+190,800▲477,290▲287,320▲573,810
5月▲147,200▲720,206▲284,020▲1,151,426
6月▲131,200+1,265,193▲308,540+825,453
7月▲170,600+486,710+448,600+764,710
8月▲308,870▲1,001,727+3,520,766+2,210,169
9月▲404,035+2,495,652▲211,400+1,880,217
10月▲162,740+2,241,179+3,473,695+5,552,134
11月▲184,400+7,437,944+389,886+7,643,430
12月▲110,778▲1,091,444▲570,709▲1,772,931

この表を眺めていると、馬主の収支がいかにムラのあるものかがよくわかる。黒字の月もあれば、100万円以上の赤字が続く月もある。サラリーマンの給料とはまるで違う世界。

最高月と最悪月 — 天国と地獄の落差

最高月:10月(+555万円)

10月はすべてが噛み合った。ウィングブルーが未勝利戦で2着に入り約274万円。そしてハネダブライアンが影武者賞(OPレース)を制して約271万円。2頭が同じ月に好走するとこうなる。この月だけで年間のマイナスの大半を取り戻した。レース前に馬主席から表彰台を眺めて「ここに立てるかも」と興奮したのを覚えている。

最悪月:12月(▲177万円)

一方、12月は3頭すべてが赤字。ウィングブルーは寒椿賞で振るわず、ハネダブライアンは手術費用59万円が重くのしかかった。走れない馬にも毎月預託料は発生する。怪我のリスクは馬主にとって最大の敵だ。12月の請求書を見たときは、さすがに少し堪えた。

この落差こそが馬主の収支の本質。月単位で一喜一憂していたら精神が持たない。年間、あるいは馬の競走生活全体で帳尻を考えるくらいの感覚が必要になる。

9割の馬主が赤字という現実

馬主の約9割は赤字と言われている。僕の▲2,316万円という数字も、残念ながらその「9割」の側だ。

じゃあなぜ続けるのか。

理由はシンプルで、馬主の楽しさは収支だけでは測れないから。自分が選んだ馬が成長し、デビューし、勝利する。その過程に立ち会えること自体が報酬になっている。ハネダブライアンがゲートを出た瞬間の心拍数、ウィングブルーが初勝利を挙げたときの脱力感。あれは何千万円出しても買えない体験だった。

赤字の中身をよく見てほしい。ウィングブルー1頭で▲1,816万円。JRAのセレクトセール馬に高額を投じたことが全体の損益を大きく引っ張っている。ハネダブライアンは▲59万円まで迫っていて、あと1勝すれば黒字転換も見えている。馬選びと所属先で、収支の景色はまったく変わる。

収支をプラスに近づけるには

馬主で儲けを出すのは難しい。ただし、不可能ではないと思っている。

馬の購入コストと育成コストの最適化

僕の3頭を比べると明白。2,709万円のウィングブルーより、740万円のハネダブライアンの方が損益はずっといい。購入価格を抑え、育成コストも吟味する。そのうえで多頭数を所有し、出走回数を担保する。1頭に全額賭けるより、リスクを分散した方が収支は安定する。

中央と地方の使い分け

JRAは賞金が高い反面、維持費も高い。ウィングブルーの年間維持費は700〜900万円。1勝しても焼け石に水だった。一方、川崎競馬のハネダブライアンは年間400〜500万円の維持費で、補助金260万円もある。出走機会も地方の方が多く、月1〜2走で着実に賞金を積み上げられる。中央と地方をうまく使い分けて、最適なローテーションを組めれば、収支をプラスに持っていける可能性はある。

共有馬主というリスク分散

個人馬主だと1頭あたりの負担がすべて自分にかかる。共有馬主なら持分割合(例:1/20口)で維持費が分散される。僕がうまポイ共有オーナーズを運営しているのも、もっと多くの人がこの世界に参加できる入口を作りたかったからだ。

維持費の実額比較

項目JRA(ウィングブルー)地方(ハネダブライアン)
育成牧場月約10万円月約28万円
厩舎預託料月50〜80万円月38〜41万円
年間維持費約700〜900万円約400〜500万円

育成期間はJRAの方が安い。ただし入厩後の厩舎預託料で一気に逆転する。実際にウィングブルーの請求書を見ると、装蹄代、飼料代、獣医代と細かい費目が積み重なって月80万円近くになる月もあった。費用の詳しい内訳はこちら

馬主として知っておくべき5つのこと

  1. 馬は毎月お金がかかる — 出走しなくても預託料は発生する。ハネダブライアンが手術で休養中も、毎月の請求は止まらなかった

  2. 地方競馬は補助金制度が充実 — 川崎の購入補助金260万円は初期費用の35%をカバーしてくれた

  3. JRAの賞金は高い — 未勝利でも1着で約600万円。重賞なら数千万円の世界

  4. 地方競馬はコンスタントに出走できる — 月1〜2走で賞金を積み上げる。JRAは中2〜3週空くことが多い

  5. 怪我・休養は最大のリスク — 収入ゼロ、支出は継続。12月のハネダブライアンがまさにそれだった

共有馬主なら持分割合(例:1/20口)で維持費負担が分散されます。募集中の馬はこちらからご覧ください。

naoyaのYouTube動画と解説記事

よくある質問

馬主は本当に儲かりませんか?

馬主の約9割は赤字と言われています。僕も3頭合計で▲2,316万円。ただし、購入コストと育成コストを最適化し、多頭数所有で出走回数を担保し、中央と地方をうまく使い分ければ、収支をプラスに持っていける可能性はあります。

JRAと地方競馬、どちらが収支的に有利ですか?

一概には言えませんが、地方競馬の方が維持費が安く、出走機会も多いため回収しやすい構造です。JRAは賞金が高い反面、年間維持費が700〜900万円と高額です。

共有馬主なら収支は改善しますか?

持分割合(例:1/20口)で維持費が分散されるため、個人馬主より1人あたりのリスクは大幅に軽減されます。賞金も持分に応じて分配されます。

馬主の月々の収支はどのくらいブレますか?

僕の場合、最高月は+555万円、最悪月は▲177万円。3頭すべてが好走する月もあれば、全頭赤字の月もあります。月単位ではなく年間で帳尻を考える感覚が必要です。

なぜ赤字でも馬主を続けるのですか?

馬主の楽しさは収支だけでは測れません。自分が選んだ馬が成長し、デビューし、勝利する過程に立ち会える体験そのものが報酬です。数字では記録できない感動があります。

競馬場のパドック風景

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