JRA馬主・地方馬主のnaoyaです。今日は皆さんに、僕がこれまで経験してきた一口馬主クラブの中から、**「なぜあのクラブを辞めたのか」**という、ちょっと踏み込んだ話をしたいと思います。僕が「うまポイ共有オーナーズ」を運営するに至った背景には、これらのクラブでの経験と、馬主としての僕自身の成長が大きく影響しています。決してネガティブな話ではなく、僕の馬主人生における大切な学びの記録として、ぜひ読んでみてください。
なぜ僕は一口馬主クラブを辞めたのか?
一口馬主を始めた頃と今とでは、僕の馬主としての「軸」が大きく変わりました。最初は純粋に馬を持つ喜びや、競馬の感動を求めていましたが、経験を積むにつれて、僕の「センターピン」が明確になったんです。
馬主としての「センターピン」の変化
一口馬主を始めたばかりの頃は、正直なところ「馬が走ってくれればそれでいい」という気持ちが強かったかもしれません。しかし、たくさんの馬に出資し、喜びも悔しさも経験する中で、僕の心境は大きく変化しました。
「結局、勝たなきゃ面白くない」
これが、僕が馬主として辿り着いた、最もシンプルな結論です。もちろん、馬が無事に走ってくれること、レースに出走してくれること自体も素晴らしいことです。でも、やっぱり勝利の味を知ってしまうと、その感動を追い求めたくなるんですよね。これが僕の馬主としての「センターピン」が明確になった瞬間でした。
遠回りから得た学び
僕の馬主人生は、決して最短ルートだけを走ってきたわけではありません。むしろ、たくさんの遠回りをしてきました。様々なクラブを経験し、時には「これは違うな」と感じて辞めることもありました。でも、この遠回りこそが、今の僕を形作っています。
例えば、DMMバヌーシーでの経験は、一口馬主というビジネスモデルを深く理解するきっかけになりました。ノルマンディーでは、僕自身の選馬眼に自信を持つことができましたし、東サラでの経験は、クラブ運営のあり方について深く考えるきっかけを与えてくれました。
これらの経験があったからこそ、僕は「うまポイ共有オーナーズ」という、僕自身の理想とするクラブを立ち上げることができたんです。皆さんが僕と同じ遠回りをしなくても済むように、僕の経験が少しでも役立てば嬉しいです。
DMMバヌーシー:ビジネスモデルの限界と僕の卒業
DMMバヌーシーは、一口馬主業界に新しい風を吹き込んだクラブだと思います。僕も一時期は「ビジネスモデルとしてすごく良い」と評価していました。でも、僕自身の馬主としてのステージが変わるにつれて、DMMバヌーシーとの間に距離が生まれていきました。
「どうせ勝てない」前提からの脱却
DMMバヌーシーの魅力って何だろう?と考えると、やっぱり「どうせ一口馬主なんて勝てないから」という前提があったと思うんです。だからこそ、1/2000口という超小口で、気軽に馬主ライフを楽しめる。出走回数を確保して、みんなでワイワイ楽しむ。そういうコンセプトは素晴らしいと思います。
僕も最初はそういった楽しみ方に魅力を感じていました。でも、馬主として「勝ちたい」という気持ちが強くなるにつれて、「どうせ勝てない」という前提に立つクラブでは、僕の求めるものが満たされなくなっていったんです。僕の馬選びが悪いと言えばそれまでですが、やっぱり高い費用を払うからには勝ちたい。この気持ちが強くなりました。
1/40口オーナーが1/2000口クラブを続ける意味
僕がサンデーサラブレッドクラブのような1/40口クラブで本気で勝負したいと考え始めた時、DMMバヌーシーへの出資は、正直なところ意味が分からなくなってしまいました。
- 馬代が高い: DMMはセレクトセールで高額で落札した馬を、超細かく分割して募集しています。その分、1口あたりの価格は安く見えますが、全体で見れば決して安くありません。
- 勝率の差: 僕が調べた限りでは、同じ1/2000口クラブの中では、ライオンサラブレッドクラブの方が勝率が良いというデータもありました。
- 求めるものが違う: DMMは「一通りできる」のが魅力ですが、僕はもう「一通り」を経験済みでした。次に求めていたのは、勝負できる馬に出資すること。
1/40口で真剣に勝利を目指す僕にとって、DMMバヌーシーは、もう僕の目指す方向性とは合わなくなっていたんです。
感謝と新たなステージへ
DMMバヌーシーは、僕にとって**「卒業」したクラブ**という表現がぴったりです。辞める時には、本当に感謝の気持ちを伝えました。DMMでの経験があったからこそ、一口馬主のビジネスモデルや、会員が何を求めているのかということを深く学ぶことができたからです。
これは僕自身のPDCAサイクルの一部です。僕の馬の選び方が悪かった部分もあるし、クラブのコンセプトと僕の目標がずれていった結果でもあります。この学びがあったからこそ、今の「うまポイ共有オーナーズ」の運営にも活かされています。
皆さんに遠回りをしてほしくないからこそ、僕は言いたい。もし「勝ちたい」という気持ちが強いなら、最初から1/40口クラブで勝負すべきです。僕のこの経験が、皆さんのクラブ選びのヒントになれば嬉しいですね。
ノルマンディーオーナーズクラブ:コスパ最強の「卒業保留」クラブ
ノルマンディーオーナーズクラブ。実は僕、**「辞める辞める詐欺」**を続けていて、まだ完全に卒業できていないんです(笑)。これにはしっかりとした理由があります。
安い会費と「遺産」の残る馬たち
ノルマンディーを辞められない最大の理由は、会費の安さです。僕が入会した頃は月額1100円でした(今は1650円ですが、新しい馬を買わなければ当時の会費のままなんです)。この会費で、まだ2頭も3勝クラスにいる馬のオーナーでいられるというのは、破格のコスパですよね。
正直、その2頭はなかなか勝ち上がれていませんが、僕にとっては「遺産」のようなものです。彼らが引退したら、そのままフェードアウトでいいかな、と思っています。
僕とノルマンディーの不思議な相性
ノルマンディーの勝ち上がり率は26%と、決して高くはありません。でも、**3勝馬率は8%**もあるんです。そして、なぜか僕がノルマンディーで選んだ馬は、5~6頭中、全頭が2勝以上しています。これは僕の選馬眼とノルマンディーの馬たちが、不思議と良い相性だったのかもしれません。
僕が選んだ馬たちが、比較的コンスタントに勝ち上がってくれるので、僕にとってノルマンディーは超プラスのクラブなんです。もし僕がノルマンディーの馬選びをコンサルしたら、もっとプラスにできるんじゃないかと本気で思っています(笑)。
「自分で買えるなら」という葛藤
では、なぜ新しい馬を買わなくなったのか?それも明確な理由があります。
- クラブの方針とのズレ: 僕のメインは1/40口クラブで勝利を目指すこと。ノルマンディーは1/400口クラブで、抽選になると1口しか買えません。1/40口と1/400口を両方持っているのは、僕の馬主としての「熱い気持ち」の向け方が微妙だと感じました。
- 募集価格への疑問: ある時、セリで700万円で落札された馬が、ノルマンディーで1500万円で募集されているのを見たんです。もちろん、育成費や運営費がかかるのは理解していますが、正直「これなら自分で直接セリで買えば700万円で買えるじゃん」と思ってしまいました。わざわざクラブを通して1500万円出す気分にはならなかったんです。
もちろん、ノルマンディーは会費が良心的で、非常に良いクラブだと思います。ただ、僕自身の馬主としての目標や、馬の買い方に対する考え方が変わったことで、新しい馬への出資はしなくなった、というわけです。
東京サラブレッドクラブ:勝てない、そして「せこい」運営への疑問
東京サラブレッドクラブ(東サラ)は、僕が**「勝てない」「せこい」**という理由で辞めたクラブです。昔はレッドデザイアなどが活躍し、「2番手クラブとして良い」というイメージがあったのですが、僕が入会した頃には、その状況は大きく変わっていました。
かつての栄光と現在の低迷
僕が東サラに入会したのは、昔の「良いクラブ」というイメージがあったからです。しかし、実際に勝率を調べてみると、僕が始める少し前の時期よりも明らかに低くなっていました。
これは、東サラがセレクトセールなどで馬を仕入れる方針から、自家生産に切り替えたことが影響していると僕は考えています。自家生産馬はノーザンファームなどのトップ育成牧場に預けられる枠が限られているため、日高の育成牧場と変わらないような環境で育てられることもあります。にもかかわらず、募集価格はそれなりに高い。これでは、なかなか勝てる馬に出会うのは難しいと感じました。
会員を軽視する「せこい」ビジネスモデル
東サラに対しては、「せこい」と感じる点がいくつかありました。
- 営業者報酬の高さ: クラブが受け取る営業者報酬が、他のクラブと比較して高いと感じました。
- 繁殖牝馬買い取り制度の欠如: 通常、クラブによっては引退した繁殖牝馬を10%程度の価格で買い取ってくれる制度があります。しかし、東サラにはそれがありません。
- メダルもクラブのもの: 獲得したメダルも、全てクラブのものになります。売却すれば100万円近くになることもあるのに、会員には還元されない。
これらは全て契約書に明記されていることなので、法的には問題ありません。しかし、会員から最大限の利益を得ようとするクラブの姿勢に、僕は疑問を感じてしまったんです。**「結局、会員から金を取って、クラブの利益を最大化する」**という印象が拭えませんでした。
運営への不信感と決別
さらに、東サラの運営体制にも不信感を抱く出来事がいくつかありました。
- サーバーダウン: 募集開始時にサーバーがダウンし、アクセスできないことが多々ありました。
- 方針の二転三転: 「先着順にします」と言ったかと思えば、「やっぱりやめます」と方針を撤回するなど、運営が安定していないと感じました。
僕の勝手な想像ですが、裏側には「ITにちょっとかじったくらいの人がいるのかな?」と感じてしまうような、ちぐはぐな印象を受けました。一口馬主クラブはたくさんありますから、合わないクラブを無理して続ける必要はないと強く感じ、東サラを辞める決断をしました。
クラブ選びの真髄:あなたの「楽しさ」はどこにある?
僕が様々な一口馬主クラブを経験してきて、最終的に行き着いたのは、**「一口馬主は、あなたの楽しさ次第で、どのクラブを選ぶべきかが変わる」**ということです。
一口馬主は「儲からない」が前提
まず、大前提として知っておいてほしいのは、一口馬主は基本的に儲からない趣味だということです。これはどのクラブを選んだとしても、ほとんど変わりません。キャロットやサンデーのようなトップクラブでさえ、出資馬が活躍して利益が出るのは一部の幸運な会員だけです。
だからこそ、「儲け」を目的にするのではなく、**「何が楽しいのか」**という部分にフォーカスを当てることが重要なんです。
変わっていく「楽しさ」のフォーカス
僕の経験上、一口馬主を続けていくうちに、皆さんの「楽しさ」のフォーカスは必ず変わっていきます。
- 初期: 馬を持つ感動、レースに出走する喜び。
- 中期: 馬が勝つことへの期待、重賞を勝つことへの夢。
- 後期: 勝ち上がり率、回収率、そして「結局、勝たなきゃ面白くない」という現実。
僕も最初は純粋に「馬が走る感動」を求めていました。でも、多くの馬に出資し、たくさんのレースを見ていくうちに、**「勝たなければ面白くない」**という気持ちが強くなっていったんです。これは、一口馬主を続けていれば、ほとんどの人が辿り着く心境だと思います。
結局、勝たなきゃ面白くない
僕の結論は、シンプルにこれです。もし「勝ちたい」という気持ちが強いのであれば、勝ち上がり率の高いクラブを選ぶべきです。そうなると、やはりサンデーサラブレッドクラブやキャロットクラブといったトップクラブが選択肢に入ってきます。
僕自身、たくさんの遠回りをしてきましたが、最終的にはこの結論に辿り着きました。もちろん、これらのクラブは入会するのも、良い馬に出資するのも非常に難しいです。しかし、そこを目指す価値は十分にあります。
もし今、あなたが一口馬主クラブ選びで迷っているなら、まずは**「自分は何が楽しいのか」「どこに喜びを感じるのか」**を明確にしてみてください。そして、その「楽しさ」のフォーカスが、今後どう変わっていくかということも想像してみると良いでしょう。
僕の経験が、皆さんの馬主ライフをより豊かにする一助となれば幸いです。
まとめ
今回は、僕がDMMバヌーシー、ノルマンディーオーナーズクラブ、そして東京サラブレッドクラブを経験し、そして辞めていった理由について正直にお話ししました。
- DMMバヌーシー: 「どうせ勝てない」前提からの卒業。僕自身の馬主としての目標が「勝利」にシフトしたため、ビジネスモデルの限界を感じて辞めました。
- ノルマンディーオーナーズクラブ: 会費の安さと僕の選馬眼との相性の良さから、完全に辞められずにいますが、クラブの方針と僕の投資戦略のズレから新規出資は停止しています。
- 東京サラブレッドクラブ: 勝率の低迷に加え、運営の「せこい」姿勢や不信感から、早々に決別しました。
これらの経験を通じて、僕は一口馬主は「儲からない」が前提であり、いかに「楽しむか」が重要だと再認識しました。そして、その「楽しさ」のフォーカスは、経験を積むごとに「勝利」へと収斂していくものです。
僕が「うまポイ共有オーナーズ」を立ち上げたのは、僕自身の「勝ちたい」という気持ちと、これまでのクラブ経験で得た学びを活かし、皆さんと共に競馬の喜びを分かち合いたいからです。僕の遠回りが、皆さんの最短ルートになることを願っています。
よくある質問
Q1: naoyaさんが一口馬主クラブを辞めた理由は、クラブに不満があったからですか?
A1: 一概に「不満」だけではありません。DMMバヌーシーやノルマンディーに関しては、僕自身の馬主としての目標やステージが変わったことが大きな理由です。それぞれのクラブには良い点もたくさんありましたが、僕の「勝ちたい」という気持ちが強くなるにつれて、クラブのコンセプトとのズレを感じるようになりました。東京サラブレッドクラブに関しては、勝率の低迷と運営体制への不信感が募り、辞める決断をしました。
Q2: これから一口馬主を始める初心者におすすめのクラブはありますか?
A2: 一口馬主は「儲からない」が前提なので、まずは**「あなたが何を一番楽しみたいか」**を明確にすることが大切です。
- 純粋に馬を持つ喜びや出走の感動を味わいたいなら、手頃な価格帯のクラブも良いでしょう。
- 最初から「勝ちたい」という気持ちが強いなら、サンデーやキャロットのようなトップクラブを目指すのがおすすめです。ただし、入会難易度は高いです。 僕の経験からも、最終的には「勝つこと」が一番の喜びになることが多いので、長期的に見れば勝ちやすいクラブを選ぶのが良いかもしれませんね。
Q3: 「うまポイ共有オーナーズ」は、これらのクラブの経験をどう活かしていますか?
A3: 「うまポイ共有オーナーズ」は、僕が一口馬主として経験した喜びや課題、そして「結局、勝たなきゃ面白くない」という結論を元に立ち上げました。
- 勝利へのこだわり: 勝ちやすい馬を厳選し、中央・地方問わず、馬の個性に合わせて最適な戦略を立てています。
- 透明性の高い運営: これまでのクラブで感じた運営への不信感を払拭するため、情報の共有や会計の透明性を重視しています。
- 会員体験の向上: 僕自身が馬主として感じた「こんなサービスがあったら嬉しい」という点を、クラブ運営に反映させています。 僕の遠回りから得た学びを、皆さんの馬主ライフに還元できるよう、日々努力しています。
