こんにちは!「うまポイ共有オーナーズ」代表のnaoyaです。
今回は、僕自身のリアルな体験談を元に、サラブレッドオークション、通称「サラオク」の知られざる「闇」について赤裸々に語りたいと思います。馬主資格を取って意気揚々とサラオクに挑んだ僕が、どんな失敗をして、そこから何を学び、そしてサラオク運営に対してどんな不満を抱いたのか。これから馬主を目指す方、特に中古馬の購入を考えている方には、僕と同じ轍を踏んでほしくないので、ぜひ最後まで読んでみてください。
サラブレッドオークションのリアルとは?
サラオクとサオ、中古馬市場の現状
まず、サラブレッドオークション、略して「サラオク」って何?って話からですよね。簡単に言うと、**「中古馬の売買市場」**のことなんです。僕が馬主になった頃はサラオクが主流でしたが、最近では「サオ」という競合サービスも出てきています。
セリで若駒を買うのとは違って、すでに中央や地方で走った馬が取引されます。例えば、中央で登録抹消になった馬が地方競馬で再起をかけたり、怪我で一時休養していた馬が復帰を目指したり。地方から地方への移籍もあれば、怪我から復帰してもう一度走らせるケースもあります。
伸びしろのある現役馬の転売
最近のサラオクでは、面白い動きも出てきています。それは、**「これからまだ伸びしろがあって走りそうな現役馬を、中央にいた状態でそのまま転売する」**ケースです。僕の持ち馬であるウィングブルーを例にとると、もし今のタイミングでサラオクに出したら、2,000万円くらいの値がつく可能性もあるでしょう。
育成費がかからず、すぐにレースで使える。しかも、ダートや芝でそこそこ走れる馬なら、確実な賞金が見込めます。将来的な伸びしろを考えると、これはかなり魅力的な取引なんです。海外ではG1馬がトレードされることも珍しくありませんが、日本でも少しずつそういった動きが見られるようになってきました。中古市場が盛り上がってきているのは良いことですが、そこに「闇」があるのも事実です。
僕がサラオクに手を出した理由と最初の失敗
馬主資格取得と経費化の目的
僕がサラオクで馬を買ったのは、実はちょっと特殊な事情がありました。昨年、僕が馬主資格を取ったのは、経費にしたかったからなんです。経費の条件の一つに「3年間競馬の収入があること」というのがあるんですが、当時持っていたウィングブルーだけだと、その1年目を無駄にしてしまう可能性がありました。
そこで、**「サラオクで馬を買って、とにかく競馬の収入を早く得たい」**と思ったんです。走るかどうかわからない高額な若駒に育成費をかけるのはもったいない。それなら、サラオクで安く買って、楽しめればいいや、くらいの軽い気持ちで、僕は何も分からずにサラオクの世界に足を踏み入れました。今思えば、これが最初の大きな間違いでしたね。
期待を背負った初購入馬「パーティシャ」
サラオクのサイトを見ると、中央で稼いだ金額、血統、戦績、出身牧場などがずらりと並んでいます。初めて見たときは、「こんな世界があるのか!」とキラキラした目で見ていました。まさか、ロバみたいな馬ばかりじゃないだろうな、と少し不安もありましたが、蓋を開けてみれば社台ファームやノーザンファーム出身の馬もいるじゃないですか。
僕が最初に買ったのは、**中央で2勝しているキングカメハメハ産駒の「パーティシャ」**でした。社台出身で馬体重も500kg近くあり、ダートを走る血統です。これなら地方に持っていけば無双できるんじゃないか、と素人考えで思ってしまいました。これが僕の失敗その1です。
地方競馬のクラス分けという落とし穴
パーティシャは中央で2勝していたので、地方に持っていくといきなり上のクラスからスタートすることになります。当時の僕はそんなこと全く知らず、近くの川崎競馬場で走らせたいと佐藤先生にお願いしてしまいました。
佐藤先生も、初めての馬主がキラキラした目で金カメ産駒の社台馬を持ってきたら、「このクラスだと厳しいですよ」とは言いにくかったでしょうね。今なら僕も「先生、これヤバいっすよ」とストップをかけますが、当時は完全に無知でした。
結局、パーティシャは中央での賞金が高かったため、地方の厳しいクラスに配属されてしまったんです。南関東ではなく、もっと下のクラスからスタートできる競馬場に移籍させていれば、結果は違ったかもしれません。だから、サラオクで馬を買うときは、移籍先の競馬場でどのクラスから始まり、どのくらいの賞金が見込めるのか、しっかり調べてから落札するべきなんです。血統なんて二の次、まず稼げるかどうかを考えるのが大事だと痛感しました。
絶望のデビュー戦とまさかの引退
地方競馬のレース体系への無知
パーティシャを佐藤先生に預かってもらい、いよいよデビュー戦の日が来ました。僕はワクワクしていましたが、ここでまた地方競馬の特殊性に直面します。なんと、地方競馬では中央のようにレースを選べないんです。
中央競馬なら、未勝利戦でも芝・ダート、距離など様々な選択肢がありますが、地方競馬は「C2の何ポイントから何ポイントはここ」というように、ほとんどレースが決まっています。距離も選べないことが多い。僕はそんなことすら知らなかったので、初出走が会社の合宿と重なった時、「金曜日じゃなくて木曜か火曜にできませんか?」と藤さんに言ってしまう始末。今思えば、どの立場から言ってるんだと自分でも呆れます。
1戦での怪我と引退、そして250万円の損失
合宿でレースを見られなかった僕ですが、パーティシャは中央で勝っていたし、佐藤先生も「中央で勝ってるからとはいえ…」とは言いつつも、3着くらいには入るんじゃないかと内心思っていました。しかし、結果はまさかのビリ。3コーナーでノバタが殺さん、という有様でした。
そして、翌日。先生から電話がかかってきました。調教師からの電話はろくなことがない、というXの投稿を思い出して嫌な予感がしました。案の定、パーティシャが怪我をしてしまい、屈腱炎の疑いがあるとのこと。検査の結果、やはり厳しく、わずか1戦で引退となってしまいました。
結局、僕はパーティシャの購入費用と維持費を合わせて、約250万円のマイナスを計上することに。経費にしたかったのに、まさかの大損。これが僕の馬主人生における、苦い苦い経験となりました。
サラオクの「ノークレーム・ノーリターン」の現実
パーティシャを購入した際、サラオクのサイトには「どこが悪いです」といった記載は一切ありませんでした。サラオクは火曜に始まり木曜に落札というタイトなスケジュールで、基本的には**「ノークレーム・ノーリターン」**なんです。
もし心配なら、獣医の検査を受けてください、と書いてありますが、個人で短期間にそんなことできるわけがありません。しかし、後から分かったのは、もしかしたらパーティシャはすでに多少のモヤモヤ(違和感)を抱えていたかもしれない、ということ。
サラオクで馬を買うときは、記載されている文面が全てではないということを肝に銘じるべきです。怪我のリスクを抱えていても、それが書かれていない場合もある。獣医検査を受ける時間がない、というのも現実ですが、そういったリスク込みで考える必要があると痛感しました。
失敗から学ぶ!PDCAを回したリベンジ戦略
エリクシールでの再挑戦と綿密な計画
パーティシャでの大失敗を経験した僕は、普通ならもうサラオクなんてやらないでしょう。でも、僕は違いました。これは勉強代だと割り切り、PDCAを回してサラオクで儲かる方法を考えることにしたんです。「もう一度、サラオクで勝負しよう!」と。
僕が次に目をつけたのは、大井でずっとボロ負けしていた「エリクシール」という馬でした。購入価格は100万円もしなかったと思います。今度は、パーティシャでの失敗を活かし、徹底的に計画を立てました。
笠松競馬場を選んだ理由
エリクシールをどこに移籍させるか。これが最重要ポイントでした。パーティシャの経験から、移籍先の競馬場でのクラス分けと賞金体系を徹底的にリサーチしました。佐藤先生に相談した際、最初は名古屋を勧められましたが、僕が選んだのは笠松競馬場でした。
なぜ笠松だったのか?いくつか理由があります。
- 予託料の安さ: 川崎が月30〜35万円なのに対し、笠松は15〜20万円と格段に安い。
- 賞金のバランス: 1着賞金が40万円と、予託料をカバーできる金額。
- 出走頻度: 川崎が月に1回なのに対し、笠松は月に2回レースがある。
- 少頭数レース: 笠松のレースを見ると、ほとんどが5頭立てか6頭立て。これなら5着以内に入りやすい!
つまり、1回勝てば2ヶ月分の予託料が浮き、2着でも手当込みで10万円以上入るので、コンスタントに走ればプラスになる計算でした。
事前健康チェックとプラス収支への道
笠松に移籍させる馬を見つける際、「怪我をしていないか」のチェックも怠りませんでした。エリクシールは大井でたくさん走っていたので、健康面は問題ないと判断。これなら笠松で数を使っても大丈夫だろうと。
そして、エリクシールを笠松に移籍させ、実際に2回勝利を収めることができました。結果的に、エリクシールは僕に約60万円のプラスをもたらしてくれたんです。パーティシャでの損失を取り返すべく、僕はエリクシールを笠松で2回勝たせたタイミングで、再度サラオクに出品することを最初から決めていました。同じ値段で売れれば、それまでの賞金分が丸々プラスになりますからね。
サラオク事務局が抱える「闇」の正体
売却時のまさかのクレームと事務局の対応
エリクシールをサラオクに出品し、無事に買い手がついて「売れてよかった!」とホッとしたのも束の間。売却の翌日、サラオクの事務局から電話がかかってきました。何事かと思ったら、**「購入したオーナーが、鼻血を出していた情報を隠していたのでキャンセルしたいと言っている」**とのこと。
鼻血?僕が知る限り、エリクシールが鼻血を出したなんて聞いたこともありません。しかも、その情報が厩舎側から出ているというんです。僕はすぐに厩舎に確認を取りましたが、レースに影響するような鼻血ではなく、ちょっとした外傷で出ていた程度のものだったと判明しました。
しかし、購入側のオーナーは「半額なら買ってやる」と言ってきたそうです。ふざけるな、ですよ。そんな制度があるわけないし、事務局の担当者も「私は間に入っているだけなので何も知りません」の一点張り。最終的に、面倒なのでそのまま笠松で走らせ続けることになりましたが、サラオク事務局は何もしてくれないという現実を突きつけられました。
契約書のミスと不誠実な運営
サラオク事務局の対応には、正直なところ強い不満と怒りを覚えています。さらにひどいことに、エリクシールを購入した際、僕に送られてきた契約書が全く別の馬のものだったんです。証拠も持っていますが、さすがにこれはプロの仕事とは言えません。
メールで「これ、間違ってませんか?」と送ったら、「あ、間違えました、すみません」の一言。いやいや、すみませんで済む話じゃないでしょう、と。こんな杜撰な仕事をしているから、トラブルが必然的に起こるんだと思います。そして、トラブルが起きた時に、事務局は何もしてくれない。これこそが、サラオクの抱える**「闇」**だと僕は感じています。
トラブルは必然、何もしてくれない現実
僕の経験から言えるのは、サラオクを利用する際は、**「トラブルは必然的に起こるもの」**という認識を持つべきだということです。そして、そのトラブルが起きた時に、サラオク事務局はほとんど何もしてくれない、と覚悟しておく必要があります。
購入する側としては、怪我のリスクや移籍条件を徹底的に調べること。そして、売却する側としても、隠し事をせず正直に情報を開示すること。これらが最低限の自己防衛策になります。サラオクは便利なシステムですが、その運営体制には正直、疑問符がつくと言わざるを得ません。
僕が馬主に伝えたい「プロの仕事」の重要性
運営への怒り、そして業界全体への提言
僕は今回の経験を通して、サラオク事務局の不誠実な仕事ぶりに心底がっかりしました。ビジネスとしてやっている以上、プロとして当たり前のことをきちんとやるべきです。僕が調べなかったのが悪い、怪我していたのは仕方ない、という部分はもちろんありますが、契約書を間違える、トラブル時に何も対応しないというのは、ただの怠慢です。
この動画を撮った理由の一つは、**「ちゃんとやらないやつはどんどん暴露していく」**という僕の決意表明でもあります。ノーザンファームがなぜあれほどまでに評価されているのか?それは、当たり前のことをきちんとやっているからです。社員教育も含めて徹底されている。バスガイドがわざわざ見送ってくれるような、そういう細やかな気遣いが信頼を生むんです。
信頼できるパートナー選びの重要性
牧場や育成牧場の中にも、残念ながら不誠実な対応をする場所があるのも事実です。預けた馬に乗ってくれない、まともな連絡がない、外に放置されている、といった話も耳にします。このようなケースは、証拠があればどんどん暴露していくべきだと僕は思っています。
僕たちが大事な馬を預けているのに、プロとして最低限の仕事もできないというのは許されることではありません。結果が出ないのは仕方がない。でも、預けた馬を大事に扱わない、情報共有を怠るというのは、全く別の問題です。僕たち馬主は、信頼できる調教師や牧場、育成牧場を選ぶことが何よりも重要だと痛感しました。
後輩たちに同じ失敗をさせないために
僕の失敗談は、これから馬主を目指す方々にとって、貴重な教訓になるはずです。僕がPDCAを回して学んだことを、後輩たちには繰り返してほしくありません。
- サラオクで購入する際は、怪我のリスクと移籍条件を徹底的に調べること。
- サラオク事務局はトラブル時に何もしてくれないことを前提に行動すること。
- そして、預ける牧場や育成牧場、調教師は、プロ意識を持って仕事をしているか、しっかり見極めること。
これらの点をぜひ心に留めて、楽しい馬主ライフを送ってください。僕の体験が、皆さんの馬主活動の一助になれば幸いです。
まとめ
今回の記事では、僕自身のサラブレッドオークションでの失敗談と、そこから学んだ教訓を赤裸々にお話ししました。中央で2勝した馬を安易に購入して大損したり、サラオク事務局の不誠実な対応に直面したりと、苦い経験もたくさんしました。しかし、これらの失敗を通して、中古馬購入におけるリスクの見極め方、地方競馬のクラス分けの重要性、そして何よりもプロとしての仕事の質について深く考えるきっかけとなりました。これから馬主を目指す方には、僕と同じ失敗を繰り返さないよう、今回の記事が少しでも役立てば嬉しいです。
よくある質問
Q1:サラオクで馬を購入する際に、最も注意すべき点は何ですか?
A1: 最も注意すべき点は、怪我のリスクと移籍先の競馬場でのクラス分けです。サラオクは「ノークレーム・ノーリターン」が基本なので、記載されている情報が全てではないと心得てください。購入前に獣医検査を受けるのが理想ですが、時間がない場合は、過去の戦績や出走頻度から健康状態を推測するしかありません。また、中央で実績のある馬は、地方へ移籍するといきなり厳しいクラスに配属され、賞金獲得が難しくなる場合があります。移籍先の競馬場の予託料、賞金体系、レースの頭数などを事前に徹底的にリサーチすることが重要です。
Q2:サラオク事務局の対応に不満がある場合、どうすれば良いですか?
A2: 僕自身の経験から言うと、サラオク事務局に直接改善を求めても、期待通りの対応は難しいかもしれません。トラブル発生時は、事務局が「間に入っているだけ」という姿勢を取ることが多く、積極的に解決に動いてくれないケースが多いです。そのため、トラブルが起きることを前提に、自己防衛策をしっかり講じることが重要です。購入前には可能な限りの情報収集とリスク分析を行い、売却側であれば、隠し事をせず正直に情報を開示するよう心がけるべきだと思います。
Q3:信頼できる調教師や牧場を選ぶポイントは何ですか?
A3: 信頼できる調教師や牧場を選ぶポイントは、**「プロ意識を持って当たり前のことをきちんとやっているか」**という点に尽きます。具体的には、預けた馬の健康状態や調教状況について、定期的に詳細な報告があるか、質問に対して誠実に答えてくれるか、馬を大切に扱ってくれているか、といった点です。ノーザンファームが良い例ですが、社員教育が徹底され、細やかな気遣いができるところは信頼できます。実際に足を運んで話を聞いたり、他の馬主からの評判を参考にしたりして、自分の目で確かめることが大切です。共有馬主とはという記事も参考にしてみてください。
