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レポート2026-04-08T00:00:00+00:00

サラリーマンが地方馬主になるには|年収条件と資格取得の実体験

サラリーマンでも地方競馬の馬主になれる。年収500万円程度から資格取得が可能で、実費は1万数千円。僕の友人Yくんは30歳のサラリーマンで、2025年にNAR馬主資格を取得した。間もなく彼の馬が川崎競馬場でデビューする。この記事では、Yくんの実体験をもとに「普通のサラリーマンが地方馬主になるまで」のリアルな道のりを紹介する。

サラリーマンでも馬主になれるのか?

結論から言うと、なれる。

馬主って聞くと「年収何千万の富裕層」をイメージするかもしれない。確かにJRA(中央競馬)は所得1,700万円以上が必要で、サラリーマンにはハードルが高い。でも地方競馬なら年収500万円程度から申請できる

Yくんが馬主を目指したきっかけは一口馬主だった。2022年にサンデーサラブレッドクラブで40口の一口馬主を始めたが、あまり勝てなかった。ただ、成績以上にモヤモヤしていたのは「40口のうちの1人」という距離感。自分の馬を応援して写真を撮る。そして口取りをする瞬間を味わいたい——馬主になればそれが叶うと思った。

元々、競馬が好きで馬券はもちろん、競馬場で写真を撮ることも趣味だったYくん。レースを撮る側から、撮られる側へ。そのためにまず選んだのが、信頼のおける友人と2人で1頭の馬を共有するという方法だった。

JRAと地方で全然違う|年収条件の比較

JRA vs NAR 馬主資格の年収条件比較
JRA vs NAR 馬主資格の年収条件比較

項目JRA(中央)NAR(地方)
所得要件過去2年の所得が1,700万円以上競馬場により異なる(500万〜)
資産要件7,500万円以上明確な基準なし(競馬場による)
審査期間約2〜3ヶ月約3〜5ヶ月
審査方法書類 + 面接書類中心

Yくんは某有名企業で役職もついており、年収は約1,000万円。地方競馬の馬主資格は問題なくクリアできる水準だった。在宅ワークも可能な会社なので、「平日でも南関東(大井・川崎・船橋・浦和)なら応援に行ける」と考えたのも地方を選んだ理由の一つ。

「年収500万円」の意味を正しく理解する

注意点がひとつ。年収500万円は「額面の年収」なのか「所得」なのかが競馬場によって異なる。所得というのは年収から給与所得控除を引いた後の金額。年収600万円なら所得は約436万円。

申請する競馬場によって基準が違うので、必ず申請先に確認すべき。Yくんの場合は年収1,000万円だったので余裕があったが、ギリギリのラインの人は要注意だ。

馬主資格の取り方|3つのルート

意外と知られていないが、馬主資格を取得するルートは一つではない。

ルート1: NARに直接電話する

一番シンプルな方法。NARに電話して「馬主資格を取りたい」と伝えれば、自分の所得で申請可能な競馬場や手続きの流れを教えてもらえる。

ルート2: 調教師の先生に仲介してもらう

既に調教師と面識がある場合、手続きを仲介してもらえることがある。ただし、馬主でない状態で調教師の知り合いがいるのは稀なので、このルートは限られた人向け。

ルート3: 一口馬主クラブ経由

実は僕自身はこのルートで馬主資格を取得した。40口の一口馬主クラブ(社台・サンデー系)に入会していると、「馬主になるための手引き」のような資料が送られてくることがある。連絡すると割と丁寧に教えてくれる。

おそらく入会していなくても、連絡すれば対応してくれるはず。そんなに難しい手続きではないので、うまポイに問い合わせてもらえれば無料でサポートすることも可能だ。

要は、自分一人でなんとかしなくても、やり方は教えてもらえる。

会社にバレる?副業扱いになる?

サラリーマンが馬主を目指す時に一番気になるのがこれだと思う。

副業に該当するのか

馬主は事業ではなく資産運用に分類される。株式投資やFXと同じカテゴリ。だから一般的には副業禁止規定には抵触しない。ただし会社の就業規則は千差万別なので、不安なら総務に確認した方がいい。

会社の人に話しているか

Yくんの場合、一部の馬仲間や仲の良い同僚には話している。元々、会社にも競馬好きが多く、自分の馬がまだ走っていない今でも、馬主の先輩の馬が出走する時は会社の同僚とナイター競馬の観戦に行くことも多いそうだ。

「バレても問題ないけど、特に親しくなかったり、競馬に興味がない同僚にわざわざ言う必要もない。もしどこかで知ったら『お金あるんだな』と思われるだけだと思う」というのがYくんの感覚。

確定申告でバレるパターン

馬主の収入(賞金)は雑所得として確定申告する。住民税を「普通徴収(自分で納付)」にすれば会社に気づかれにくい。逆に「特別徴収」のままだと住民税額が変わって経理に気づかれる可能性はある。

ちなみに馬主は赤字になることの方が多い。赤字の場合は住民税が下がるので、むしろバレにくいかもしれない。ただ、これは税理士に相談した方が確実。

資格取得の実費と手順

かかった費用

馬主資格の取得にかかる実費は驚くほど少ない。

項目金額
書類取得の印紙・手数料数千円
馬主登録料10,000円
合計約15,000円

たったこれだけ。「馬主」という肩書きの割に、資格取得のコスト自体は飲み会1回分程度。

手続きの流れ

  1. 申請可能な競馬場を確認(NARに電話 or 一口クラブ経由)
  2. 書類を集める(住民票、所得証明書2年分、身分証明書、写真、申請書)
  3. NARに郵送
  4. 約3〜5ヶ月待つ(地方の場合。面接なし)
  5. 承認通知が届いて馬主資格取得

Yくんの場合、審査待ちの期間に不安はなかったという。「馬主の先輩方から、資格要件を満たせていれば通ると聞いていたので」。実際その通りで、要件を満たしていれば審査自体は難しくない。

サラリーマン馬主のリアルな費用感

「資格は取れた。で、馬を持つと月いくらかかるの?」

馬の購入

Yくんは2025年のサマーセールで馬を購入。信頼のおける友人(既にNAR馬主資格を持っている)と2人で1頭を共有するスタイルを選んだ。

月々の維持費|ボディーブローのようにきいてくる

現在、馬は浦河の育成牧場で調教中。育成段階の月の支出は約40万円。Yくんの場合は1/2の共有なので約20万円。

「1/2とはいえ、会社からの手取り金額で言ったら1/3〜1/4くらいになるので、馬が走らないうちはボディーブローのようにきいてくる」とYくん。

奥さんからも「今年は(馬を)買わないよね?」とプレッシャーをかけられるとか。馬主の現実は華やかなだけではない。

共有馬主なら負担は大幅に下がる

ここが重要なポイント。

所有形態月の維持費(目安)
1頭を個人で所有約40万円
2人で共有約20万円
20人で共有(共有馬主クラブ)約2万円

1頭丸ごとは厳しくても、共有馬主クラブなら月2万円程度。飲み会を数回我慢すれば捻出できる金額になる。

こういうサラリーマンは馬主に向いている

Yくんに「どんなサラリーマンが馬主に向いていると思う?」と聞いてみた。

「サラリーマンって一概に言っても年収も人それぞれだし、家庭があるかどうかによっても正直結構変わる。大事なのは、収入に対して支出がいくらまでなら趣味として楽しめるかを考えること

これは本当にその通りで、馬主は趣味の延長線上にあるもの。生活を犠牲にしてやるものではない。

ただ、地方馬主の資格を取得すること自体は積極的にやっていいとYくんは言う。資格さえあれば、自分の状況に合わせた立ち回りができる。1頭持つなら月40万。2人で共有なら月20万。共有馬主クラブで20人なら月2万。選択肢は広い。

まとめ

サラリーマンが地方馬主になるのは思ったほど難しくない。年収500万円程度から資格取得が可能で、実費は約15,000円。審査は要件を満たしていれば通る。副業にも該当しない。

ただし、馬を持つとなれば月々の維持費がかかる。これを「趣味として楽しめる範囲」に収めることが長く続ける秘訣だ。共有馬主なら最大20名で1頭を共有所有でき、月2万円程度から始められる。

Yくんの馬は間もなく川崎競馬場でデビューする。40口のうちの1人ではなく、自分の名前で馬を持ち、口取り写真に映る瞬間を——彼はそれを楽しみにしている。

馬主資格の取得方法は馬主資格の取得方法ガイドで詳しく解説している。費用については共有馬主の費用ガイドを参考にしてほしい。共有馬主に興味があればうまポイ共有オーナーズの募集馬一覧を見てみてください。

競馬場のパドック風景

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