馬主1年目を振り返ると、まさに怒涛の日々でした。中央馬主としてのデビューは、僕にとって想像以上の感動と興奮、そして何よりも多くの人との温かい繋がりをもたらしてくれました。最初は「僕が馬を養う」という感覚でしたが、やがて「みんなで力を合わせる」というチームのような一体感を覚えるようになったんです。このブログでは、そんな激動の1年を僕自身の言葉で振り返ります。
馬主1年目、怒涛のデビュー!
2025年、僕はJRA中央馬主として新たな一歩を踏み出しました。本当にガチの馬主1年目。振り返れば、もう話したいことが山ほどあります。適当に話し始めたら、それこそ5時間くらいかかってしまうかもしれません(笑)。この1年で、僕の馬たち、そして僕自身の意識も大きく変わっていきました。
最初は「養ってる」感覚だった
馬主になる前は、多額の費用がかかる世界だと聞いていました。だから、最初は「僕が馬たちを養っている」という感覚が強かったんです。まるでペットを預けているのに何十万、何百万とかかる、そんなイメージでしたね。もちろん、それも事実の一部ではあります。
途中から「チーム」に変わった
しかし、レースを重ね、馬たちと深く関わるうちに、その感覚は大きく変化しました。いつの間にか、「会社の人たちとみんなで盛り上げて、力を合わせてやっていこう」という意識に変わっていたんです。馬たちが頑張ってくれた時、「頑張ったね」「ありがとう」と心から思うようになりました。これは本当に、僕にとって大きな変化でした。
予期せぬ感情の芽生え
僕はこれまで、いわゆる「オタ活」のようなものに縁がなかった人間です。特定のアイドルやキャラクターを熱心に応援する、という経験がなかった。でも、馬たちに出会って、初めて「押せるもの」が見つかったんです。彼らが走る姿、一生懸命な姿に、心から熱くなり、感動し、応援したいという感情が芽生えました。これは、本当に予想外の喜びでしたね。
僕の心に刻まれた「熱いレース」と「辛いレース」
馬主1年目、僕の心には様々なレースが刻まれました。喜びと興奮、そして時には切なさも感じた、忘れられない瞬間ばかりです。
一番熱くなったのは「羽田の平和賞」
中央でウイングブルーが初勝利した時ももちろん嬉しかったんですが、僕が一番興奮したのは、羽田ブライアンが出走した 羽田の平和賞 でした。重賞の舞台って、本当に血がたぎるんですよ。パドックの人の多さ、独特の雰囲気。そして、表彰台が僕らの席から見えるんです。「何分後かにはここに立っているかもしれない」そう思った時、もうめちゃくちゃたぎりましたね。
ウイングブルーのデビュー戦の時は、正直手が震えるほど緊張していました。勝つことよりも、まずは無事にゴールしてほしい。まるで子供の運動会を見守る親のような気持ちでした。でも、平和賞では違いました。「勝ってくれ!」と心の中で叫び、歯ぎしりするほど熱くなっていたのを覚えています。ゴール前でグッと伸びてきた時は、「行ける!」と本気で思いましたね。あの時の熱狂は、今でも鮮明に蘇ります。
「辛いレース」は遠征での着外
逆に辛かったレースは、遠征での着外でした。特に印象深いのは、中京でのウイングブルーの10着と、福島の6着だった時です。人気もなかったし、初めて後ろから競馬をするなど、いつもと違う展開でした。
もちろん、ぶつけられたり不利を受けたりと、不運な面もありました。最後の直線では、あと少し距離があれば3~4頭は交わせる勢いだったんです。だから、悲観的になるわけではありませんでした。クラスの目途はついた、とも思えました。でも、何より辛かったのは、重たい天気の中京で、はるばる新幹線に乗って応援に行ったのに、結果が出なかった時の「帰り道」なんですよね。
「何しに来たんだろう」という切なさ。一口馬主の方々も、小倉や阪神まで遠征して応援に行ったのに結果が出なかった時、きっと同じ気持ちになるだろうな、と思いました。あの新幹線の中での感情は、本当に重たかったです。
馬が繋ぐ「人との出会い」
この1年で、馬主になって本当に良かったと心から思えるのは、何よりも 馬が繋いでくれた人との出会い です。これは、僕の人生にとってかけがえのない財産になりました。
一口馬主では味わえない「プロセス」
馬との出会い自体も運命だと感じています。セリで買った馬たちは、0歳から、あるいは2歳になってからと、それぞれ違う形で僕の元へ来てくれました。ノーザンファームでの育成、外厩での調整、そして厩舎での日々。デビューするまでの数ヶ月、いや、数年という長いプロセスを共に歩むんです。
一口馬主でも馬との出会いはありますが、この「馬主」という立場だからこそ味わえる、馬とそれに携わる人々のとの密接な繋がりは、本当に特別なものです。担当の厩務員さん、調教師さん、牧場スタッフの方々。皆さんが僕の馬たちを大切に育ててくれています。
応援してくれる人々との繋がり
そして、馬は本当に多くの人をつないでくれるんです。競馬場で声をかけてくれるファンの方々。取材に来てくれる新聞記者の方。そして、同じ馬主さんたち。YouTubeを通じて、「見てます!」と声をかけてくれる人も増えました。食事に行って仲良くなった馬主仲間もいます。
- 厩舎スタッフとの信頼関係
- 競馬ファンからの温かい応援
- 他の馬主仲間との情報交換
- 家族との絆の深化
僕自身、憧れていた馬主さんと繋がることができたりと、本当に世界が広がった1年でした。競馬場はもちろん、競馬場外でも同じ馬主仲間と週に1回は飲みに行くことも(笑)。話が尽きないんです。
家族ぐるみで「オタ活」に
妻も、最初は競馬に全く興味がありませんでした。それが今では、僕の遠征に一緒についてきてくれるように。ほぼ、家族旅行が遠征です(笑)。家族ぐるみで僕の「オタ活」を応援してくれているようなものですね。おかげで、夫婦仲も深まった気がします。妻は僕の一口馬主の馬には相変わらず興味がないようですが、自分の家族である僕の馬たちには熱心に応援してくれます。子供のような存在なんですね。馬が、僕の人生を本当に豊かにしてくれました。
馬主の金銭感覚、まさかの変化
馬主になる前、そしてなった直後は、金銭面での不安が正直ありました。最悪のシナリオも描いていましたからね。
「破産シミュレーション」をしていた
馬は、走らなくても毎月莫大な予託料がかかります。3頭いる中で、もし1頭も走らなかったら、デビューできなかったら、怪我で長期休養に入ってしまったら……。僕は「何年で破産するだろう」というシミュレーションを密かにしていました(笑)。それくらい、馬主の世界は金銭的に厳しいものだと認識していたんです。
意外な結果「予託料は大丈夫だった」
ところが、蓋を開けてみれば、僕の馬主1年目の予託料は、思ったより大丈夫でした。むしろ、トータルで見ればプラスになったと言っても過言ではありません。これは、僕がたまたま運が良かっただけかもしれませんが、馬たちが コンスタントに走ってくれた おかげです。
例えば、羽田が休んでいる時はパリちゃんが頑張り、パリちゃんが休んでいる時は羽田が走る。2頭とも休養に入ってしまったら、サクセスブルーがデビューしてくれる。まるで「俺、頑張ってくる!」と言ってくれるかのように、みんなが交代で一生懸命走ってくれました。僕自身も働く中で、みんなが力を合わせてくれた結果です。
「一体感」が生まれた金銭感覚
最初は「自分が稼いで予託料を払っている」という感覚でしたが、この1年で「みんなで助け合っている」という一体感が生まれました。これは、単なるお金の話ではありません。馬たちも僕も、そして関わる全ての人たちが、まるで社員のように力を合わせ、共に頑張っている。そんな感覚です。
だから、たとえレースで結果が出なくても、「よく頑張ったな」という気持ちになります。一口馬主だと、結果が出ないと「もう知らない」とか「ダメだ」と言ってしまうこともあると聞きますが、僕は一切そんな気持ちになりませんでした。どの馬に対しても、「よく頑張った、次も頑張ろうぜ!」という思いが募るんです。これは、僕が想像していなかった、馬主という活動を通して芽生えた特別な感情です。
愛すべきロイヤルファミリーたち
僕の愛すべき馬たち、「ロイヤルファミリー」について、それぞれの1年を振り返ってみましょう。
パリちゃん(ウイングブルー)
中央での初勝利は、やっぱりパリちゃんで飾りたかった。初めて中央で持った馬ですし、2着3着がずっと続いていた時は、「このまま未勝利で終わってしまうんじゃないか」と不安になった時期もありました。一口馬主をやっていた経験から、怪我で休養に入り、復帰しても能力が戻らないというパターンも見てきたので、「勝てる時に勝っておかないと」という焦りもありましたね。
そんな中、福島でついに初勝利を挙げてくれました。実は、あの日は朝から競馬場に光が差し込んできて、「これは勝つな」と直感的に思ったんです。レース中は意外と冷静で、4コーナーを回った時には「これはさすがに勝った」と確信しました。表彰式までは冷静でしたが、帰り道でじわじわと実感が湧いてきて、「パリちゃん、勝てたんだ!本当に良かった!」と感動がこみ上げてきました。
小柄で、幼い頃は「足が曲がっているからレースには使えないかも」とまで言われたパリちゃんが、こんなにも立派に走ってくれるなんて。本当にありがとう、と感謝しかありません。
羽田(ハネダブライアン)
羽田は、僕に大きな「熱さ」をくれた馬です。彼のレーススタイル、特に後方からごぼう抜きのように差してくる競馬は、毎回めちゃくちゃ興奮させてくれます。あの勢いで上がってくる感じは、本当に鳥肌ものですね。
残念ながら平和賞で怪我をしてしまいましたが、手術も無事に終わり、今ではウォーキングマシンでの運動を始めています。実は、羽田はこれまであまり「ゴリゴリ」とした調教をしてこなかった馬なんです。これからはニューエラの坂路でしっかり鍛えてもらい、生まれ変わった羽田ブライアンとして、4月のクラウンカップでの復帰を目指します。無理はさせませんが、彼の走り方は本当にカッコいい。またあのワクワクする走りを見せてくれると信じています。
サクセスブルー
サクセスブルーは、共有馬主クラブ「うまポイ共有オーナーズ」の馬として、複数人のオーナーさんと一緒に応援しています。実はこの馬、僕は最初別のレイデオロ産駒を見に行ったんです。でも、チャンピオンズファームの方に「絶対こっちの方がいいです!」と勧められて。普段、人に勧められた馬を買うことはほとんどないんですが、その動画を見た時に「ん?」と思ったんです。
ナチュラルスピードが速くて軽やか。バランスも良く、馬体もそれなり。これは500~600万円で落とせたら買いだ、と直感的に思いました。そして、まさにその価格帯で落札できたんです。競りでは440kgあった馬体重が、育成場で連れて行ったら418kgまで減ってしまい、デビュー時は少し心配しましたが、調教師さんからは「初戦から勝負になる」と言われていました。デビュー戦では先行馬有利の展開の中、後ろから差してきて健闘。長距離もこなせるタイプなので、コツコツと賞金を稼いでくれることを期待しています。
クロちゃん
クロちゃんは、お正月のレースがラストランとなり、その後は笠松への移籍を予定しています。この前も5着に入って賞金を稼いでくれましたが、どうもホッカイドウ競馬から移籍してきてから、なかなか調子が上がってこないんです。川崎のメンバーレベルも高いので、笠松で頑張ってもらいたいと思っています。
馬主という「趣味」の醍醐味
馬主1年目を終えて、僕が皆さんに伝えたいのは、馬主という活動の 醍醐味 です。
儲けだけじゃない価値
「馬主なんて金食い虫だからやめた方がいいよ」と高校生の時に言われたことがありますが、ぶっちゃけ儲からないと思います(笑)。それは僕も色々なところで言っています。でも、儲かるかどうかという金銭的な価値だけでは測れない、それ以上のものが馬主にはあるんです。
人生の充実
それが、先ほど話した 人との繋がり であり、 芽生えないはずの感情が芽生える ことです。馬を介して出会う人々、そして馬たち自身が、僕の人生を本当に充実させてくれました。馬が好きな人が集まると、馬の話は尽きません。周りから見たら「もういいだろう」と思うようなことでも、僕らは延々と語り合えるんです。
一口馬主の皆さんにも同じことが言えると思います。馬を通じて、多くの人と繋がり、喜びや感動を分かち合える。勝った時の「おめでとう!」という温かいコメントは、本当に嬉しいものです。僕自身も一口馬主をやっていて、その繋がりを実感してきました。
馬主は、単なる投資ではありません。それは、僕の人生に彩りを与え、心を揺さぶる感動を与えてくれる、最高の「趣味」なんです。
共有馬主という選択肢
「うまポイ共有オーナーズ」では、僕が感じたこの感動や人との繋がりを、より多くの方に体験してほしいと考えています。共有馬主とは何か、どうやって始めるのか、始め方ガイドも用意していますので、ぜひ一度ご覧ください。
まとめ
馬主1年目は、まさに僕の人生を変えるほどの経験でした。中央馬主としてデビューし、最初は馬を「養う」感覚だったのが、いつしか馬たちと「共に頑張る」という一体感に変わっていきました。
羽田の平和賞での熱狂、遠征での着外の切なさ、パリちゃんの初勝利の喜び。様々な感情を味わいながら、僕は馬たちが繋いでくれた多くの人との出会いに心から感謝しています。厩舎スタッフ、ファンの方々、そして家族。みんなが僕のロイヤルファミリーを応援し、支えてくれました。
金銭面では破産シミュレーションをするほどの不安もありましたが、馬たちの頑張りのおかげで、予想外にも良い結果に。そして何よりも、馬主は儲かるかどうかだけではない、人生を豊かにしてくれる最高の趣味だと実感しました。
2025年も、僕の馬たちはもちろん、「うまポイ共有オーナーズ」を通じて、皆さんと一緒にこの素晴らしい世界を体験していきたいと思っています。今後も、インタビュー企画やコラボなど、楽しいコンテンツを企画中ですので、ぜひ楽しみにしていてください!
そして最後に、YouTube動画で発表したプレゼント企画についてです。 レーン騎手サイン入りゼッケンの当選者は、なんと787名もの応募の中から、YouTubeコメントをくださった TKYMM2Rさん に決定しました!おめでとうございます!X(旧Twitter)の「うまポイ」アカウントへDMでご連絡いただければ、発送させていただきます。たくさんのご応募、本当にありがとうございました!
よくある質問
Q1: 馬主1年目で一番印象的だったことは何ですか?
A: 一番印象的だったのは、やはり 馬が繋いでくれた人との出会い です。厩舎スタッフの方々との密なコミュニケーション、他の馬主さんとの交流、そしてYouTubeを通じて応援してくださるファンの皆さん。馬という共通の話題を通じて、本当に多くの素晴らしい人々と繋がることができました。これは、金銭的な価値では測れない、かけがえのない財産だと感じています。
Q2: 馬主の金銭面について、正直な感想を聞かせてください。
A: 正直なところ、馬主になる前は「破産するかもしれない」と心配していましたし、実際にシミュレーションもしていました(笑)。馬は走らなくても予託料がかかるので、決して安易に始められるものではありません。しかし、幸いにも僕の馬たちはコンスタントに走ってくれたおかげで、1年目は思ったよりも金銭的に大丈夫でした。むしろ、全体で見ればプラスになったほどです。これは馬たちの頑張りと、運に恵まれた結果だと思います。馬主の費用ガイドも参考にしてみてください。
Q3: 馬主になることの醍醐味は何だと思いますか?
A: 馬主になることの醍醐味は、 人生を充実させてくれる、唯一無二の感情が芽生えること だと思います。儲かるかどうかという視点を超えて、馬と人との深い繋がり、そして馬がレースで頑張る姿に心から熱狂し、感動できる。僕自身、これまで経験したことのない「オタ活」の対象を見つけ、人生が豊かになりました。一口馬主も素晴らしいですが、馬主だからこそ味わえるプロセスや一体感があります。共有馬主vs一口馬主の記事もぜひ読んでみてください。
